2009年12月07日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。
いよいよ年の瀬が近づいてまいりました。
寒さに負けず、第七回!
今回は、
「基礎知識 其の五:蒸し編」
をお届けいたします。
まずはちょっとぼかし八掛の染め方のおさらいから。
①白生地の両端を木で引っ張り、生地のシワを伸ばして固定。
②地入れなど、染料が浸み込みやすくするように生地整理を行う。
③微妙な色の違いを表現するために、染料を調合する。
④染め色に変化が出ないよう、端から一気に刷毛でぼかしていきます。
⑤染料を定着、蒸して乾燥させて完成!
となっていますが、、、
今回はこの⑤の工程、「蒸し」が主役です。
さてこの「蒸し」ですが、
一体何のためにするのでしょうか?
それは、、、
ズバリ「染料を定着するため」です。
蒸気で蒸して、染料が生地の奥までしっかりと馴染ませます。
その頼れる蒸し機がこちら↓
蒸気の関係で古~い感じに味のある写真(笑)になってしまってますが、
次の写真のように生地を蛇腹状につるして蒸し上げます。
ちなみに写真の蒸し機は簡易式のもの。
一般的に着尺などで使われる蒸し機は、
背丈より高い枠に生地をかけて大量に蒸すのですが、、、
こちらは、
少ないロットでも効率的に蒸せるように小型化されています。
さて次回は、、、
「お客様よりの疑問 其の二」を予定しています。
あなたの質問が取り上げられるかも?
お楽しみに♪