2012年03月16日
毎度、店主日記をお読みいただきまして、ありがとうございます。
またまた、皆さまに忙しい日々をおくらせていただきまして、更新が遅くなってしまいました。
今回は、最近気になっていることを話題にしてみたいと思います。
ポータルサイトで「八掛」をキーワード検索しますと、なぜか分かりませんが「八卦」(はっけ)についても検索されます。
八掛(はっかけ)は、簡単にいうと着物の裏に八枚の部分に掛けるということで、八卦は古代中国から伝わる易における8つの基本図像と説明されています。
この八卦を検索していますと、八卦の図が細工されているお盆があることを知りました。
気になるものは買ってみようと、勢いでこのお盆を手に入れることにしました。
その買ったお盆が写真のものです。青貝の螺鈿技法で八卦の図像が細工されているお盆です。
このお盆はお茶の作法の道具として使われ、お茶の関係の解説では、このお盆自体は太陽を現わし、八卦の図で地水火風の地上や天空の宇宙を表現しているそうです。
お茶事の行事と着物は切っても切れない関係にあります。
お茶の作法の奥義で使用される八卦盆と、着物の裏地に使用される八掛は、茶室に拡がる静寂の空間の中で「八」の数字でつながっていると言えるのです。