京都室町より本場の八掛をお届けします。

会員登録価格でさらにお得です。

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八掛屋の店主日記
八掛屋の店主日記:38
2010年05月21日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

ちょっと梅雨前線が気になる今日この頃。
梅雨は嫌いです。。。

さて第十七回!
今回は、久しぶりの基礎知識、「其の六:男物裏地編」をお届けいたします。

ちょっと前に、男物の裏地を登録いたしましたので。

さてその男物裏地ですが、、、
「金巾」とよく言われています。

金巾とは、平たく言えば、平織りの綿織物。
ポルトガル語のカネキネ(canequine)から金巾と和名がつけられました。
…と、それだけでは面白くないですね。。。

実は色々な織物に利用されています。
テーブルクロスにハンカチ、エプロン、旗、のぼり、、、
ちょっと共通項が見えてきましたかね?
そう、そのほとんどが実用品なんです。
しかも丈夫さが求められる。。。

つまりは、この金巾、非常に丈夫なんですね。
なので、よく擦れてしまう男物の裏地として、正絹よりも好んで用いる方が多いんです。

そこで弊店もこの金巾の裏地を取扱することにしました!
それがこちら。

男物 金巾 高級御胴裏地
上 利休色
上 焦茶色
上 鼠色
上 紺色
利休色
焦茶色
鼠色
紺色

上と普通の違いは糸の番手。
「お客様よりの疑問 其の一:紬生地って…」の時にも同じ説明をしたと思いますが、、、
細番手の方が糸組織が緻密になって、薄く丈夫になるワケです。
その分上等というわけですね~♪

それでは次回もお楽しみに♪
2010年04月23日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

そろそろゴールデンウィークですね。
今日はちょっと寒いんですが、観光に適した気温になっていってます。

さて第十六回!
今回は、「リンクのご案内:其の二」をお届けいたします。

今回新たにリンク集を更新いたしました。

京都では様々な染織文化が花開いてきましたが、手拭いもそのお一つ。
今回ご紹介のお店は、そんな手拭いの中でもちょっとユニークな柄ばかりを取り扱っていらっしゃいます。
ご覧いただければ、一目瞭然なので、是非一度覗いてみてあげてください。

京手拭本舗

実店舗はないそうですが、主に京都でイベントに出店されているそうです。

それでは次回もお楽しみに♪
2010年04月13日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

そろそろ京の桜も見納めです。
暖かくなったり寒くなったりが続いていましたが、ようやく落ち着いてまいりました。

さて第十五回!
今回は、久しぶりに八掛の話題、「色目」をお届けいたします。

八掛の色を選ばれるときの決め手って何でしょう?

多くの方が表地の色に合わせて…
と云うお答えだと思います。

その場合、共色を選んでしまう事がほとんどだと思います。
とりわけ洋服の感覚で選ぶとどうしても似寄りのお色が無難に思えてしまいますよね。

でも、、、
純和風な考え方だと、意外と大胆なお色合わせも結構してるんです!

それが、、、
平安時代の「襲(かさね)の色目」です。

襲の色目とは、平安時代の着物、例えば十二単のような、何枚もの衣装を重ねて着る文化の中で生まれた美意識。
重ねた装束の襟元や袖口、裾に表現される色の調和などに、四季折々の花の彩りや木の葉の色合いを取り入れたわけです。
ちょっと具体例を出してみましょう。


↑こちらは「柳」です。共濃で落ち着きがあります。


↑こちらは「菫」。共薄にされています。

さて、ここからが本題。
大胆な色使いのものを見ていきます。


↑「柳」です。涼やかな色合いですね。


↑「藤」です。落ち着いた2色で季節感がよく表されています。


↑「躑躅」です。大胆な配色で見るものに存在感を与え、初夏を予感させる色合いになっています。

いかがでしょう?

こういった日本の伝統の色合いを見に纏うというのも、お着物ならではのひとつの楽しみ方だと思います。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、、、
是非一度お試しあれ。

それでは次回もお楽しみに♪
2010年03月24日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

とうとう桜の季節がやってまいりましたね。
京都は本当にどこに行っても桜がありますので、この季節は毎年楽しみです。

さて第十四回!
今回は、「リンクのご案内」をお届けいたします。

今回新たにリンク集を更新いたしました。

お着物ってどんな時にお召しになられますか?
まず多くの方は、「ハレの日」ですよね。
お宮参りから七五三、入学式、卒業式、成人式、結婚式などなど。

そんな特別な日を彩る着物ですが、、、
さて日常的にはどうなんでしょう?
…おそらく日常的にお召しになられる機会の一番多いものが、「お稽古」だと思います。

さてそのお稽古。
やっぱり多いのが「茶道」です。

今回ご紹介するリンクは、、、
そのお茶道具の専門店!
その名もズバリ、、、
石橋静友堂さんです。

誠実なご主人さんが色々とご無理を聞いてくれるみたいですw
実店舗もやっているとの事ですので、ご興味のある方は是非一度覗いてみてくださいね!

あぁ、八掛のことも更新しなくては!!

それでは次回もお楽しみに♪
2010年03月15日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

京の桜も少しずつその蕾をふくらませているようです。
どうやら今年は開花も早いとのことですが、少しでも長く楽しみたいものです。

さて第十三回!
今回は、「八掛屋からのお知らせ」をお届けいたします。

お知らせといいますと、大げさなんですが、、、
初めてご注文頂く際のご注意事項をば。

システムの仕様で誠に申し訳ないんですが、
初回ご注文時に会員登録された場合、
会員価格の適用が次回ご注文時になってしまいます。

初回ご注文時から会員価格をご利用いただく為には、
予め会員登録をお済ませいただかなくてはならないんです。

方法は、、、
画面向かって左側の「新規登録はこちら」より会員登録ができますので、
ご利用いただければ幸いでございます。

もちろん、これまでのご注文につきましては、受注時に変更してきたんですが、
お陰様で注文件数も増えて参りまして、対応も何分少人数ということもあり、
皆様のご協力を仰いだ次第でございます。

さて、最近八掛の話題を取り上げれていませんね…。
というわけで、次回からはまた少し八掛について書ければと思っています。

それでは次回もお楽しみに♪
2010年02月26日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

すっかり春らしくなって参りましたね。
京都では北野天満宮の梅も見頃のようです。

さて第十二回!
今回は、「新商品のご案内」をお届けいたします。

少し前のことなんですが、、、
こっそり(?)胴裏を2点新着しております。
すでにご存じの方も多いとは思いますが、
そちらの紹介をさせていただきますね。

まずは1点目。
皆様からのご要望の多かった、疋もの登場!

胴裏 絹ばら 羽二重 疋もの(着物3枚分)
胴裏 羽二重 疋もの(着物3枚分)

そして2点目は、、、
留袖や振袖用の胴裏地!

比翼地 振袖用胴裏兼用 絹ばら 羽二重
比翼地 振袖用胴裏兼用 羽二重

どちらもお値打ち特価にて販売中です!

それでは次回もお楽しみに♪
2010年02月05日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

ちょっと更新遅くなりましたが、第十一回!
今回は、
「お客様よりの疑問 其の三:八掛の寸法について」
をお届けいたします。

皆様より頂いておりますご質問の中から、
特に多く寄せられる疑問にお答えする、
「お客様よりの疑問」シリーズ、第三回目は、、、
「八掛って寸法とか書かれてないし、よくわからないんだけど?」
という疑問にお答えいたします!

まさにその通りです。
実は八掛の寸法表示って義務づけられてないんです。
また、ほとんど同じ規格で作られているので、
業界的にも掲載されていることはほとんどありません。

が、そんなことでいいのか、八掛屋!

もちろん良くないですね。
やはり購入される方にとっては、
八掛に寸法がないのは不安ですよね。

と、いうわけで、近日中に寸法を掲載する予定です!

閑話休題。

話を本題に戻しまして、八掛の寸法。

基本的に八掛は、、、
長さ4.18m、幅37cmくらいで裁断しています。

無地なら上記の寸法でほぼ問題ないのですが、
ぼかし八掛の長さは少し複雑で、
汚れ防止用の余分染めがあったり、
ぼかし合わせを手仕事でやっているため、
数cm単位で、用尺が変化します。

幅は37cmです。

…実は34cmで十分なんですが、
襦袢の生地としても使うことで、
大量に同じ生地を織って、
一枚あたりのコストを必死に下げてます。

といったところで、今回はここまで。
いかがだったでしょうか?
少しでもご理解を深めていただければ幸いです。

そろそろ新商品も出品できそうです!
それでは次回もお楽しみに♪
2010年01月18日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

遂に二桁、第10回!

今回は、
「八掛屋の小冊子について」
をお届けいたします。いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

現在、八掛屋では、
「八掛屋の生地について」という小冊子を配布させて頂いています。


その内容をすこし紹介いたしますと、、、

○八掛編

なぜ中国で織るのか
→八掛屋の八掛は中国の絹ですが、その理由とは?

精華という生地へのこだわり
→八掛屋自慢の生地の秘密とは?

紬の生地の開発
→八掛屋の紬生地開発の経緯

八掛を低価格で
→お値打ちなお値段の秘密をご紹介

○胴裏編

羽二重の国産と中国産の違い
→羽二重生地独特の風合いを出す技術の違いとは?

など盛りだくさんの内容に加え、、、

八掛の精華生地、紬生地

胴裏の国産生地、中国産生地

の計4点の生地見本を添付いたしました!


ちょっとした読み物としてもお薦めです(笑)


今なら会員登録のみで配布中!

皆様のご登録をお待ちしていますm(_ _)m


次回は、、、
「お客様よりの疑問 其の三」
をお届けする予定です♪


2010年01月04日
新年明けましておめでとうございます。


昨年念願のネットショップオープンいたしましたが、
今年は、、、
よりいっそう皆様に必要とされるショップを目指して、
日々精進していきたいと思っています。


さて、昨年の歳末近く、、、
会員登録いただいておりますお客様には、
「八掛屋の生地について」という小冊子を、
お届けさせていただきました。

八掛のみならず、
胴裏生地も添付させていただいた、
スペシャルな小冊子です。

安心してネットでもお取引いただけるようにと、
制作させていただきましたので、
ぜひご一読くださいませ。

また、こちらの冊子は、
会員登録のみでお届けいたしますので、
「注文したいけど、ちょっと不安…」
というお客様にもオススメです!


次回は、、、
この小冊子から
ちょっとだけ内容解説をさせていただきます♪

それでは良い一年を!!
2009年12月15日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

ちょっと更新遅くなりましたが、第八回!

今回は、
「お客様よりの疑問 其の二:八掛選びって…」
をお届けいたします。

皆様より頂いておりますご質問の中から、
特に多く寄せられる疑問にお答えする、
「お客様よりの疑問」シリーズ、第二回目は、、、

「手持ちの着物にどの八掛の色があうのかしら?」
「パソコンで見る色ってやっぱりちょっと違うのよね、どうしよう…」
という疑問にお答えいたします!

確かに、パソコンのモニターによって色は変わりますし、
そもそも八掛の色味ってどうしても似寄りの色が多くて、
どの色が一番合うのかって難しいですよね。

何枚も無駄に必要ないですし…。

そこで当店では、、、

①生地見本の販売
 →当店で扱っている八掛の全ての色の見本を、
  生地ごとにご用意しております!
  本当は無料でお届けしたいところなんですが…
  コスト的に難しいのが現状です。
  プレゼント企画も計画中ですので、お楽しみ♪

②端切れのお届け
 →ご希望を頂いた場合&当店に該当する端切れがある場合のみ、、
  ですが、少量であれば出来る限り無料でサービスいたします!
  生地の質感などもわかりますので、おすすめです。
  送料(メール便)のみご負担いただいております。


以上2点の対応をとらせていただいております。

上記に加え、
現在、メールでのコーディネート案内なども盛り込んだ、
八掛選びの詳細ページを製作中ですので、
併せてご利用いただければと思っています。
(完成次第またご報告いたします)  

理想の八掛コーディネートの手助けができるよう、
頑張っていきますので、何卒よろしくお願い申し上げますm(_ _)m


それでは次回もお楽しみに♪
2009年12月07日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

いよいよ年の瀬が近づいてまいりました。
寒さに負けず、第七回!

今回は、
「基礎知識 其の五:蒸し編」
をお届けいたします。


まずはちょっとぼかし八掛の染め方のおさらいから。

①白生地の両端を木で引っ張り、生地のシワを伸ばして固定。

②地入れなど、染料が浸み込みやすくするように生地整理を行う。

③微妙な色の違いを表現するために、染料を調合する。

④染め色に変化が出ないよう、端から一気に刷毛でぼかしていきます。

⑤染料を定着、蒸して乾燥させて完成!

となっていますが、、、

今回はこの⑤の工程、「蒸し」が主役です。

さてこの「蒸し」ですが、
一体何のためにするのでしょうか?

それは、、、
ズバリ「染料を定着するため」です。

蒸気で蒸して、染料が生地の奥までしっかりと馴染ませます。

その頼れる蒸し機がこちら↓

蒸し機①

蒸気の関係で古~い感じに味のある写真(笑)になってしまってますが、
次の写真のように生地を蛇腹状につるして蒸し上げます。

蒸し機②

ちなみに写真の蒸し機は簡易式のもの。

一般的に着尺などで使われる蒸し機は、
背丈より高い枠に生地をかけて大量に蒸すのですが、、、

こちらは、
少ないロットでも効率的に蒸せるように小型化されています。


さて次回は、、、
「お客様よりの疑問 其の二」を予定しています。
あなたの質問が取り上げられるかも?
お楽しみに♪
2009年11月30日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

すっかり冬らしい気温になってまいりました。
皆様寒さ対策にお気をつけ下さいませ。

すっかり大好評(?)店主日記、第六回をお届けします!

今回は、胴裏に追加の画像を載せましたので、
そのお知らせです。


国産の胴裏地、
「胴裏 絹ばら 羽二重 」
には、
安心の防カビ・防収縮・黄変防止加工の、、
ホワイトキーピング加工の画像を、

中国産の胴裏地、
「胴裏 羽二重」
には、
安心の防カビ・防収縮・黄変防止加工
ハイ・サーパス加工の画像を、

追加いたしました!


より安心してお買い求めいただけるよう、
努力してまいりますので、
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて次回こそは、、、
「蒸し」のご紹介をしたいと思っています。
お楽しみに♪
2009年11月23日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

今日は3連休の最終日でしたね。
ちょっと更新遅くなりましたが、第五回!

今回は、
「お客様よりの疑問 其の一:紬生地って…」
をお届けいたします。


お客様より頂いておりますご質問。
貴重なご意見と、大変ありがたく拝見させていただき、
可能な限り、誠実な対応をさせていただきたいと思っております。

そういったご質問の中でも、特に、、、
「皆様が同じように思われているだろうな」
と感じることのできる疑問がありましたので、
「お客様よりの疑問」シリーズをしようと思い立ちました。


今回は、
「紬八掛の生地ってこんなに薄くて大丈夫なんですか?」
「紬八掛ってこんなに安いのはなぜ?」
という疑問にお答えいたします!

確かに紬八掛の生地といえば、、
太い糸番手の駒糸を経緯糸として使用された、
風合いの硬い厚手の丈夫そうな両駒の生地が多く見られます。

ところがこの両駒の生地。
国産の生地であっても、
簡単に裾が擦り切れてしまうという苦情が出ているんです。

それは、、、
「糸が太い」=「接触する面積が多い」=「摩擦に弱い」
という弱点を抱えているためです。

そこで、、、
当店の紬八掛では、
経糸は細い糸、緯糸は駒糸というように、
経緯の糸質を変えて、柔らかくコシある生地にしております。

その結果、、、
紬の表地との動きに合うようになり、
また、糸組織も従来の生地よりも緻密になったことで、
裾切れの改善を、多くのきものファンの皆様から頂戴しております。

その薄さこそが、丈夫さの証明なんです!


また、当店の紬八掛が価格が安すぎて不安とのことについては、
中国生産でコストを削減したのが大きな理由のひとつです。

以前は当店も国内生産に拘っていたのですが、
養蚕家の激減とともに、経糸に使用している優良な細い糸が
国内では手に入りにくい状況になってしまい、、、
現在でも養蚕体勢の整っている中国の優良な糸を使用することに致しました。

同時に、中国の糸を使用するのであれば、
出来る限りお届けする価格も抑えたいと思い、
原料から製織まで全てを中国で行うことも決意したというわけです。

さらに、平だたみの八掛を丸巻きにし、不要なラベルも外して、
コストダウンに成功したという内幕もございます。

勿論、品質には自信がございます!
中国産の生地の表示は、現在産地表示の義務といったものとは別に、
その自信の表れとお考えいただければ幸いです。


今回はちょっと長くなってしまいましたが、、、
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。

さて次回は、、、
「基礎知識 其の二:八掛のぼかし染め編」の工程⑤で、
さらっと「蒸して」と記載した、「蒸し」の写真を見つけましたので、
ご紹介したいと思います。
お楽しみに♪

2009年11月16日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

いよいよ第四回!

今回は、
「基礎知識 其の四:広幅と小幅編」
をお届けいたします。

当店の商品では、生地の情報として、
広幅・小幅を明記させていただいております。

が、、、

広幅と小幅って一体どう違うのかってご存知ですか?

意外と知られておりませんので、
ここでご紹介させていただこうかと思います。


さて、広幅・小幅。

名前の通り、幅の大小の違いの事なんですが、
たとえば胴裏の場合、用尺は同じなので、必要な幅は当然決まっています。

それなのに広幅・小幅。

一体どう云うことでしょうか?

それは、、、
最初に織り上げるときの違いです。

つまり、
小幅は、お届けするそのままの幅で織り上げられ、
広幅は、2、3枚分の幅で織り上げ、その後カットして一枚分にされている、
ということなのです。

広幅は、2、3枚分を一遍に織り上げるので、
その分コストダウンが図れますが、
1枚にするのにカットが必要になり、
カットの方法によっては始末が悪いこともあります。

現在では、1枚分ごとにきちんと耳をつけ、
その部分をカットすることで改善されたりしています。

生地の質自体は変わりませんが、
小幅はやはり安心できるものかと思います。

というわけで、
生地を選ぶ際には、ちょっと気にしてみてはいかがでしょうか。

今回は画像が無く、淋しい感じになってしまいましたが、
次回は、、、
「お客様よりの疑問 其の一」を予定しています。
また、画像が出ない感じですが、お楽しみに♪
2009年11月09日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

中一週間頂きましての第三回!

いつもの通り、色々悩んだ末に、今回は、
「基礎知識 其の三:生地の整理編」
をお届けいたします。

前回までは染の加工についてで、
染め上がったら、そのまま当店に来ているかのような感じで書きましたが、
実は、、、
大事な大事な仕上げ加工―整理―が残っております。

整理もやはり整理屋さんがいて、
当店ではそちらにお願いして生地整理していただいております。

のりで適度な柔らかさと風合いを付けて乾燥させる、のり入れ。
のり入れ工程

そして、蒸気の出るドラムを回しながらテンター加工で幅を揃える、仕上げ。
テンター加工

この大事な作業を経て、当店に正式に納品となります。

京友禅に代表されるように、京都の仕事は基本的に分業スタイル。
それぞれに専門の職人さんがいて、それぞれに誇りを持って取り組まれています。

人の手から人の手へ。
そして、皆様のもとへ。
少しでもそのお手伝いが出来ればと思います。

さて、次回は、、、
次回は「基礎知識 其の四」を予定しています。
お楽しみに♪
2009年10月26日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

第一回目は如何だったでしょうか?
不評でないことを祈っています!

さて、今回は、
「基礎知識 其の二:八掛のぼかし染め編」
をお届けいたします。

ぼかし染めも古くから行われている技法のひとつです。
生地を吊って、ぼかしをする技法などもございますが、
当店の八掛に使用されているのは、引染めの手ぼかしという技法になります。

ぼかし染めもやはり、
長年お付き合いさせてもらっている、京都市内の染屋さんに白生地をお預けして、
丁寧に丁寧に染め上げていただいております。

その方法を簡単に説明すると、、、

①白生地の両端を木で引っ張り、生地のシワを伸ばして固定。

②地入れなど、染料が浸み込みやすくするように生地整理を行う。

③微妙な色の違いを表現するために、染料を調合する。

④染め色に変化が出ないよう、端から一気に刷毛でぼかしていきます。

④-1工程
④-2工程

⑤染料を定着、蒸して乾燥させて完成!


…勿論しっかりと検品を重ねて、
ようやくお目見え、職人の手仕事ならではの、
温かみのあるぼかしの表情が生まれるわけですね。

着物の良さというのは、手仕事に尽きる。
、とまでは言えない昨今なので、
八掛が手仕事で仕上げられているって、
知らなかった方も意外と多いのではないでしょうか。


反物

↑というわけで、こちらが染め上がった反物。
皆様のお手元に送り出すまで、こちらで大事に預からせていただいてます!

次回は「基礎知識 其の三」を予定しています。
お楽しみに♪
2009年10月19日
いつもご覧頂きまして誠にありがとうございます。

記念すべき第一回の本日は、、、
「基礎知識 其の一:八掛の無地染め編」
をお届けしようと思っています。

無地染めは、古くは草木染めに代表されるように、
生糸を織り上げた白生地を染料に浸し、
色が均一になるように染め上げる手法です。

当店では京都市内の染屋さんに白生地をお預けして、
丁寧に丁寧に染め上げていただいております。

その方法を簡単に説明すると、、、

①微妙な色の違いを表現するために、染料を調合する。

②専用の機械に白生地をセットして、色ムラが出ないよう、回転させながら染料に浸す。

②工程

③染め上った反物を水洗いして脱水、乾燥させて完成!


…機械を使っているとはいえ、
色ムラがでないようにきちんと染め上げるのは、やはり熟練の技。
信用が無ければやってはいけません。
本当に頭が下がります。

とはいえ、完璧なお品をお届けするのが私たちの役目。
非情なようですが、、、
さらに検品を重ねて、、、、

反物

↑こちらが染め上がった反物。
大事に当店で保管しております。

次回は「基礎知識 其の二」を予定しています。
お楽しみに♪
2009年10月17日
いつもご来店頂きまして、誠にありがとうございます!

京都は冷え込んでまいりました。
皆様お体の調子には特にお気をつけくださいませ。

さて、この度、
もっと身近に八掛や裏物のことを知っていただければと思い立ちまして、
「八掛屋の店主日記」をはじめてみました♪


なかなか更新できないかもしれませんが、
地道にやっていこうと思っていますので、
温かい目で見守っていただければ幸いですm(_ _)m


さて、はじめたものの、
どのようなことを書いていこうか、いきなり悩んでいます(笑)


…色々悩んだ挙句、、、
まずは、、、

八掛ってどうやって染めるの?

からはじめて行こうかなと思っています。


近日中に公開できると思いますので、
八掛屋ともどもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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